意図的練習とは?
意図的練習はフロリダ大学のエキスパート研究者アンダース・エリクソン教授が研究した考え方です。
エリクソン教授は超一流のエキスパートとそうでない人の差に注目し、その違いが練習量と質にあることを突き止めたこの分野の第一人者です。
練習量については近年、練習を一万時間続けた者が一流になるとして有名になった一万時間の法則があり、注目を集めたので聞いたことがあるかもしれません。しかし、エリクソン教授は練習量の重要性は認めているものの、それが成功のカギというのは間違いで、最も重要なのは意図的練習であると結論しています。
そして、一部の身体的特徴が結果に直結するような競技でなければ才能やセンスといったものは存在せず、一般的に才能と呼ばれるようなものは意図的練習と長年の訓練の結果であるとしています。
この訓練方法こそが意図的練習と呼ばれるもので、ほぼすべての能力向上の基礎となるものです。
そして、意図的練習とは簡単にまとめてみると以下のような観点を持つ練習です。
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コンフォートゾーンを超えて練習すること
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全ての力を出しきる集中的練習であること
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フィードバックをしっかりと受けられること
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小さな改善目標を設定して乗り越えていくこと
これについては次の項目で説明します。