将棋が強くなるとはどういうことか?

将棋が強くなるにはどうしたらよいのか?

この問題を考えるにあたって、今更ながら強くなるとはどういうことか?ということを考える必要があります。

なぜなら、強くなることを理解して初めてそれを強化するための方法が見えてくるからです。

強くなるとは考えてみると意外に難しいと思います。そこで要素を分解して考えてみましょう。

将棋が強くなるとは簡単に言ってしまえば相手に勝てるようなるということになります。

では次に勝てるようになるにはどうしたらよいのでしょうか?

相手よりたくさんの手を読めればよいでしょうか?

たしかに相手よりたくさん読んでいれば有利に見えます。しかし、よく考えるとこれは正しいようで正しくないのです。

なぜなら、最初から最後の勝ちになる局面まで読み切ることができれば、読みの数が優る方がよいといえます。

しかし、将棋の手の数は膨大でそんなことは不可能です。

そこで、勝ちに近づくためには少し先の勝ちやすい局面を想定し、そのような方向に組み立てていくことになります。

例えるなら目印を決めて、進む方向を決めるといった感じです。

この想定した方向性が間違っていた場合、いくら手を読んでいてもそれは勝ちに近づいているとはいえないでしょう。

間違った道を進んでいてはどれだけ進めても目的地にはたどり着かないのと同じことです。

こうして考えてみると、強くなるとはこのような正しい目印を立てる感覚、つまり勝利への嗅覚を獲得することといってよさそうです。

次 勝ちに近づく感覚へ