どのようにすれば将棋が強くなるのか?これは将棋を覚えた者が必ずといっていいほどぶつかるテーマです。
これに対する答えは人よって様々で才能やセンスが不可欠といった答えからコツコツ続けていれば着実に上達するなどたくさんの意見が存在しているといえます。
実際、ネット将棋サイトをみてみると何年経っても強さを表すレーティングが変わっていない人もたくさんいますし、多くの人が初期目標として設定する初段を達成せずにやめてしまった人も多いようです。
その一方で、着実にレーティングをあげ、強くなっていく人も存在しています。
このような人はどちらかといえば少数なのでセンスがあるといわれることが多いよう思われます。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
近年、別の分野でこのような伸びる人と伸びない人の差の研究をした人たちによって、この違いの正体が明らかになってきています。
これらの文献や研究をもとに人間の脳の活動や短期間でレベルアップした人達の共通点、自分自身経験則から棋力向上の謎に触れていくのがこのテーマです。
私自身は他の将棋系のサイト運営者に比べれば棋力は低く(大手サイトの偏差値で65~70程度)、自分の経験を中心に語っても参考になるといえないでしょう。
よって、自分の経験は多少触れる程度にして、メインとなるのは脳の研究や学習分野の一流の研究や上達速度の早かった人たちの観察から得られた考察です。
定跡や研究といった将棋内容について書いているサイトやブログはたくさんありますが、コーチ的な側面から棋力向上について語っているサイトというのは少ないと思います。また、将棋の強くなった人のアドバイスも本人の経験が中心の場合、環境的要因を除外している場合が多く、異なる環境でその通りやってもなかなか伸びない可能性も考えられるし、実際にその通りやっても伸びない人もたくさんいるのです。
ここでは誰もが使えるレベルアップの手法を追及していくので、得た知識を何らかの形で棋力向上に役立ててもらえると嬉しいです。