将棋の本の種類

将棋の棋力を向上させるにあたり、必要になるものに本。つまり棋書があります。

ここでは上達のためという目的で初心者向けに棋書の全体的な特徴と優先したほうが良いものについて紹介します。

将棋の本の種類がたくさんあって、わからないという初心者の人は参考になると思います。

将棋の本にはいくつか種類がありますが、だいたい以下のようなものになっています。

① 戦術書

戦術書というのはいわゆる定跡書といわれるもので、一局の将棋を序盤から中盤までどのように戦うかといった全体像を紹介しているものです。ゴキゲン中飛車や四間飛車、角換わりなどの名前がついているのがこれにあたります。

② 手筋本

手筋とはいわゆるコンピューターゲームにおける特殊技のようなもので、この手筋をマスターすることで将棋のレベルを格段に上げることができます。本としては〇〇の手筋といったような書かれ方をしているものや、囲い崩しといったような本が手筋本と呼ばれるものです。

③ 寄せの本

将棋の終盤に重要になるのが寄せという考え方でこの寄せで敵の王様を包囲していきます。必死や寄せという本がこれに当たります。ただし寄せの本をやる上で基本的な詰将棋の力が必要になるので初心者としては詰将棋の基礎をやったあとに取り組むのがよいでしょう。

④ 詰将棋

詰将棋は最後の王を打ち取るための問題集です。この詰将棋には決まった型というものがあり、これを知っているのと知らないのでは最後の勝負で大きな分かれ目になることも多いです。1手詰~3手詰はまず最初にやるべきものです。

⑤ 棋譜集

特定の戦法や棋士の実際の将棋を集めたもので、ポイント、ポイントで解説がされているものです。〇〇全局集や羽生、森内100番指といったような本が棋譜集になります。

優先すべきは?

全体的に将棋の本の種類はこのような感じですが、初心者が優先すべきは

① 戦術書

② 手筋

④ 詰将棋

の3つになります。戦術書については種類が多く、興味のあるものを一つ選ぶのが良いでしょう。将棋は相手がいるものなので常に同じ戦術が使えるわけではありませんが、そもそもどのように戦うべきかまったくわからないのでは話にならないので自分が興味のあるものを選ぶのが良いと思います。一般的に棒銀、四間飛車、中飛車あたりが初心者にはわかりやすくおすすめです。

次に手筋は将棋全体を通して使える小技の集まりでなので、多くの場面で使うことができます。基本的な駒の手筋といった感じで扱われているので、これも最優先で学びたいところです。おすすめ本を紹介するのは別の機会にもう少し詳しく紹介しますが以下の本に関しては初心者が最初に手筋を学ぶ上で非常におすすめなのでこの場で紹介しておきます。→ 将棋・ひと目の手筋
最後に詰将棋ですが、これは1手~3手詰といった詰将棋が望ましいです。特に重要なのが1手詰でこれができないと3手詰に進むことができないので、まずは1手詰から入るといいと思います。1手詰が簡単に感じるようになるまで繰り返して、次の3手に進むといいと思います。

この3つを優先にしながら同時に実際、将棋を指してみるのが初心から初級者への近道であると思います。