将棋ソフト指し 対策
最近、ソフト指しと思われる人との対戦が増えてきた感じがあるのでソフト指し対策について紹介します。
将棋ソフト指しとは
将棋ソフトのソフト指しとは主にネット将棋で将棋AIを使って、AIの指し示した手を指すことです。
これはもちろん、重大な違反であり、将棋愛好家からは非常に嫌われる行為です。
また、将棋の対戦サイトやアプリでも禁止されており、アカウント削除といった非常に厳しい対応がとられています。
基本的にネットでの対局で問題になる行為ですが、実際の対人対局でもスマートフォンを使って行われた例もあります。
ソフト指し対策
現在の将棋AIは人間最強の藤井聡太さんが1000回戦っても一回も勝てないくらい強いので、人間が勝つことは不可能です。7,8年前のAIでも同じような結果だと思います。 そのため、実力でAIを撃破することはできません。ちなみに10年ほど前の将棋AIはトッププロのレベルに達していましたが、はめる方法で攻略する方法がありました。 しかし、現在のAIをそのような方法で攻略する方法はできません。人間ではまず勝てません。このようなソフト指しに対する一番の方法は通報です。 サイトの管理をしている運営側に通報する機能がついています。これが一番の対策方法になります。 ソフト指しの見分け方 ではこのようなソフト指しはどのように見分けるのが良いのかについて私のケースで紹介します。 対局をしているとちょっと変だなと感じる場面があります。 1つ目は初手や序盤の定跡局面で妙に時間を使ってくる場合です。横歩取りのオープニングで取る一手のところで時間を使うようなケースが最初の怪しいと感じるポイントです。 ソフトを操作しているのでこのように1秒で指せるところで5秒以上かかったりするわけです。 2つ目は有名ではない個人的に研究している研究局面で初見では難しい最善手を指された場合が次の疑惑になります。 これは強い人や同じような研究をしている場合はありえないわけではありませんが、同じような局面を研究しているというのは非常に稀です。 角換わり腰掛け銀の定跡といった有名なものではなく、自分で研究している課題局面などです。 有名な局面でもないにもかかわらず、プロでも難しいような手を指された場合、一つの疑惑ポイントです。 3つ目はたくさん将棋を指していると多くの人が指してくるここでは相手はこう来るだろうという局面があります。 そこで別のそれまでの流れを無視した手が飛んできた場合が次のポイントです。 これも強い人や発想力のある人なら指せると思いますが、攻めている途中で、急に自陣を補強するといった一連の流れを変える人間的ではない手というのが特徴です。 人間の場合、一連の流れで手を読んでいるので、指し手に一貫性があります。ソフトにはそれがありません。 4つ目は手が広い場面や難解で考えるポイントで同じようなタイミングで指して来る場合です。 ソフトには難しい局面や人間が悩む局面は関係ないので、同じような一定のリズムの時間の使い方になります。 さらにこれらの4つの特徴に加えて、手が非常に鋭いといったことがあります。自分の読みを超える手を何度もやられて何もできずに圧倒される感じです。
ここまで紹介した即指す局面で不自然に時間を使う、初見では難しい最善手を指す、流れを無視した手を指すといったのは、 定跡を思い出そうとして時間がかかっていたや、デバイスの反応が悪かったといった偶然だったり、棋力や研究によってはありえないわけではありません。 強い人や自分の発想を超える手を指した人をなんでもソフト認定するのはよくないことでしょう。 そこで違和感を感じたら、次に疑惑を限りなく確信に変える方法があります。 疑惑後の大事なポイント このような疑惑を持った場合、相手の戦歴を見てみます。すると30連勝以上していたり、勝率が100%といった場合がよくあります。 また負けている場合でもよく見てみると対bot(コンピュータ)に対して1手で投了していたり、接続切れ負け、時間切れ負けといった感じで、人には将棋で負けていないといったことがあります。 最上位の高段者の対局は観戦者が多いので、それを嫌ってかトップレベルの高段者には数手で投了しているといったケースもみられます。 他には、ソフト指しも長くやっていると通報からアカウント削除されるため、級位者や対局数が少ない方が多いです。 将棋クエストの場合は初期アバターが多く、将棋ウォーズでは黒マスクに多い印象です。 このように疑惑を持った後、相手の戦歴を見てみて、このような感じだとソフト指しの可能性が高いと判断できます。 棋譜からソフト指しと判断できればいいのですが、解析をかけてもどのソフトを使っているのか、相手のパソコンやスマホのスペックによって、 最善や次善の手や他の候補手が時間によって変わるので棋譜から判断するのはほぼ無理です。 クエストの場合は相手の強さを隠せるため、相手の強さは全くわからないのですが、対局中に感じた違和感で戦後に調べるとほぼこのケースです。 相手がどんな棋力かも分からないにも関わらず、違和感を感じた対局で戦歴を調べるとなるほど・・となる場合がほとんどです。 対局数が多い人や本当に強いトップランカーや高段者にこのような違和感を感じることはありません。 また、トップランカーであってもそれなりに同じ高段の人間に負けています。 こうした疑惑を持った場合、通報機能があるので通報するのが良いでしょう。 判断はサイトやアプリの運営が行います。このようにソフト指しへの対策は運営への通報が一番です。 違和感を覚えるポイントと可能性が高いであろうケースを紹介したので参考にしてみてください。
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