将棋クエスト ヒント活用法
スマートフォンやブラウザ対応の将棋対戦アプリ将棋クエストの有効活用について書いてみます。
将棋クエストとは?
将棋クエストは将棋の対戦アプリです。 オートマッチング機能他、放置などの悪質ユーザー対策を取っているのでお勧めのアプリでもあります。 もちろん、切れ負けというルールがあるので本格的に時間が取れるのであれば、81dojoや将棋倶楽部24の方が濃い対局ができるので、上達という意味ではそちらのほうがいいでしょう。 とはいえ、比較的手軽にでき、なおかつ上達にもつながる機能があるのは間違いありません。
ヒントの使い方
手軽に対局する場合、将棋クエストを勧めるポイントなるのがヒントと検討モードです。 この機能はスマートフォン版についています。 マイページの対戦履歴から自分の対局を選んで棋譜をみるを選びます。 そこで右下にでてくるメニューをタップします。 するとその中にヒントというのがあります。また、分岐や変化を追える検討モードもついています。 検討モードは検討すると表示されています。 「ヒント」では次の一手をソフトの評価値とともに教えてくれます。 また、「検討する」の方は、分岐した変化の形勢を評価値として数字をみることができます。 プラスが自分が良いで、マイナスが相手が良いということになります。 目安としては400くらいで有利。800や1000くらいで優勢といった感じで理解するといいと思います。 さて、この検討モードやヒント機能がどの程度であるのかというのが今回の話です。
ヒントモードはどの程度?
いくつかの棋譜を選んで、将棋クエストの検討モードのヒントや変化の評価値見てみました。 やり方はこの記事を書いた時点で最強格の将棋ソフト、水匠改を使って、数字を比べてみました。 正確なデータをとるというよりは感覚的にみるだけなので細かい検証ではありません。 この結果、この将棋クエストの検討モードは割と当てになると言っていいと思います。 現時点で最強のソフト水匠改を数秒読ませた局面と近い数字がでる場面も多々ありましたし、結果が逆になるという場面もほとんどなかったです。 人間が確認すればわかるレベルの詰みも発見してくれます。もちろん、数局、選んで感覚的にみただけなので、非常に難しい局面では違ってくるでしょう。 構想に関わるような研究や検討では将棋ソフトを使った研究に比べると難がある感じはしますが、手の改善という部分では活用できると思います。 また、将棋ソフトGPSfishとBonanza6.0と検討モードを用いて対局してみたところ見事に将棋クエストのヒントモードが勝利しました。 この二つのソフトはアマトップレベルと同等かそれ以上の強さですから、ヒントモードは十分使えるといえるでしょう。 本格的に研究するという意味では物足りないとは思いますが、対局後に振り返って間違えた点や気になった点を確認するのでは問題なく使えると思います。 プロで頻出する難解な仕掛け部分の検討といったような使い方はできませんが、自身の対局をアマチュアが感想戦をする使い方であれば十分といえるでしょう。 将棋クエストで対局をした場合は是非この機能を活用して、一人感想戦を行って上達につなげてください。
検討に使おう
もちろん、本格的にできるのであれば棋譜を保存してソフト的棋譜検討をするのがいいと思います。 パソコンでの検討はスマートフォンに比べて、多彩な変化を確認できますし、ビジュアル面でも使いやすいです。 ただ、この方法は少し手間と時間がかかるので、棋譜を保存して本格的に検討するといって、そのまま忘れてしまうといったことは十分考えれます。 一方、将棋クエストの検討機能は手軽に確認してその場ですぐに成果を得られますから、こちらもおすすめです。 おすすめ将棋クエストを利用した上達法(追加) 最後に将棋クエストを活用した将棋の上達法を紹介します。 将棋クエストではいくつかの持ち時間がありますが10分切れ負けがおすすめです。 10分切れ負けは一番長い持ち時間ですが切れ負けというルールがある以上、読みを入れて考えられるポイントは3~5回程度でしょう。 このポイントについて対局後のヒントや検討するを使って、自分の手を改善していきます。 残念ながら切れ負けルールでは考えれられるポイントは限られるので全体的な棋力向上は難しいです。 しかし、対局中に数回訪れるポイントとなる局面では読みをいれているので、その部分については十分効果があります。 対局後に1,2か所、ヒントや検討するを使って自分の指した将棋を復習すると棋力向上に役立つでしょう。
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