二つのメイン戦略に合致する可能性が高い方法としてもっともありそうなものが棋譜検討です。
ただし、意図的練習とマージナルゲインの考え方に沿って行うため、将棋ソフトを活用します。
意図的練習は現在の自分には簡単にできないことを背伸びして行う方法であるため、自分では発見できない手を強い者から盗むといったものになります。この点、近年のソフトはプロをも凌駕する強さであり最適といえます。
やり方としては、自分の指した将棋の棋譜をソフトに指摘してもらい、悪手となった手を教えてもらいましょう。
そして、検討モードで悪い点から納得する答えを見つけていきます。
次に自分がどう指せばよいのかわからなかった局面でどうするべきであったか。チャンスを見逃していなかったか?なども検討して自分のものにしていきます。
これは自分の力を超えた感覚を学ぶという意味で意図的練習と合致しており、小さな改善の観点からマージナルゲイン的思考にもなっています。
ただし、一つ注意するべきポイントがあります。それはしっかり、納得する手を見つけるということです。
多くの局面はソフトの検討モードで読み筋を追いかけながら少し進めていくと、そのときはよくわからない手であってもその手の意味がわかる場合が多いです。しかし、検討しても納得のできないソフト独特の手というものも存在します。
そのようなソフトは好手としていても人間には無理な手に関しては無視しましょう。納得できない手に関しては自分のものにできないし、次回にも活かすことはできないからです。
つまり、なるほど!そんないい手があったのか!といった感想を持つ手に関して次回に活かすために取り込んでいくといった発想です。
しっかり、考えながら指した自分の棋譜は勝っても負けていてもこのような活用をすることでレベルアップをするための改善点の宝庫です。
対局した場合、かならず棋譜を検討しましょう。
いずれ、このソフト的棋譜検討をコアにした学習法ソフト式棋譜検討実践編を紹介したいと思います。